皆さんの住む地域は今、どんな季節ですか?

日本はいま、強い寒波の影響で寒い日々が続いています。しかし、日本の暦(こよみ)では2月4日ごろを「立春(りっしゅん)」と呼び、文字通り「春が立つ=春が始まる日」とされています。実際、2月はまだ寒い日もありますが、ふとした瞬間に暖かさを感じる日が増えてきます。風に乗ってやってくる土や植物の匂い。冬特有のキリッとした空気から、湿り気を帯びた柔らかい空気へと変わっていく。そんな瞬間に、私は春の訪れを感じます。

そんな春の始まりに、私が無性に訪れたくなるのが静岡県の伊豆半島です。 海に大きく突き出した自然豊かなこの場所は、暖流(黒潮)の影響でとても温暖です。心待ちにしていた春をもっと近くで感じたくて、何かに急かされるように伊豆へと向かってしまいます。

特に有名なのが「河津桜(かわづざくら)」です。早咲きの品種で、2月から3月にかけて見頃を迎えます。ピンク色の鮮やかな桜が並ぶ景色は、まさに春そのものです。

また、伊豆には魅力的な温泉地がたくさんあります。実は伊豆半島は「ジオパーク」としても有名で、大昔に南から移動してきた火山島が本州に衝突してできた地形です。そのため、いたるところに温泉が湧き出ているのです。山の中の温泉も素敵ですが、海を眺めながら入る温泉は格別です。夜の海の向こうに漁船の明かりが見えると、自分も船に乗って旅をしているような不思議な気分になります。

そして、伊豆といえばお魚です!古くから干物作りが盛んで、旅館の朝食には必ずと言っていいほど焼きたての干物が出てきます。 見た目はシンプルですが、魚の旨みがギュッと凝縮されていて、ご飯との相性は抜群です。お土産にもおすすめですよ。お酒が好きな方には、同じく干物店で売られている「イカの塩辛」もぜひ試していただきたい一品です。

今はまだ寒い日が続いていますが、もう少しすれば景色を包む空気も柔らかくなっていきます。厳しい冬を耐えた後にやってくる春の優しさを、私は伊豆の景色の中に感じるのです。

皆さんも、伊豆で一足早い春を探してみませんか?