寒い季節には日本では世界にも注目されている「使い捨てカイロ」が大流行です。1枚20円しないという手軽さのものもあって、1日に何枚も使う冷え性さんたちもいます。

冷え性:体が本来持つ体温調節機能がうまく働かず、手足の先や体の特定の部分が冷たく感じたり、寒気がしたりする状態

「カイロ」の由来は、漢字で「懐炉(かいろ)」と書き、「懐(ふところ)の中の炉」を意味する日本独自の保温具で、江戸時代の「温石(おんじゃく)」(温めた石)がルーツです。その後、灰式の懐炉、ベンジンカイロ(大正~昭和)、そして1970年代後半に使い捨てカイロが発明され、現在の形に発展しました。

カイロの歴史と発展

  • 温石(おんじゃく): 江戸時代に、石や砂、塩などを温めて布に包み、着物の懐に入れて使っていました。
  • 懐炉灰(かいろばい): 明治時代には、麻殻(おがら)や桐灰などの粉末を袋に入れて燃やす「懐炉灰」が普及しました。
  • ベンジンカイロ: 大正時代には、ベンジンの気化ガスと白金の触媒作用で発熱する「ベンジンカイロ」が登場し、一般的に使われるようになりました。
  • 使い捨てカイロ:原型は、朝鮮戦争のアメリカ兵が使っていた鉄粉と食塩の発熱体を応用したものです。1970年代に日本の企業がこれを改良し、1978年に「ホカロン」として商品化、瞬く間に普及しました。その後、「貼るタイプ」なども登場し、日本の冬の必需品となりました。

「カイロソフト」というゲーム会社もありますが、これは温石(おんじゃく)に由来する「カイロ」というペンネームから来ており、別の由来です。もちろん、エジプトの首都カイロ(Al-Qahirah)とは無関係です。 

では、この画期的な使い捨てカイロについてもっと詳細を。

使い捨てカイロは日本独自の製品として海外で珍しがられ、特に欧米では認知度が低く、その便利さから重宝されることが多いです。飛行機への持ち込みは可能ですが、金属成分で金属探知機に反応するため、手荷物検査時に「HEAT PAD(ヒートパッド)」と説明するとスムーズです。需要は暖地でも存在し、日本メーカーの品質の高さが強みとなっています。

海外での反応と評価

  • 珍しさと利便性: 欧米ではあまり普及しておらず、日本のカイロは「魔法のアイテム」のように見られ、喜ばれることが多いです。
  • 意外な需要: 台湾、タイ、シンガポール、UAEなど、暖かくない地域でも「暖房のない住宅で手軽に暖が取れる」として需要があります。
  • 品質への信頼: 日本製品の品質の高さが、カイロの普及を後押ししています。
  • 飛行機への持ち込み・預け入れ
  • 持ち込み・預け入れ可能: 航空危険物に該当しないため、手荷物・預け入れ荷物ともに持ち込み可能です(ただし、オイル式カイロは不可)。
  • 金属探知機に注意: 鉄分を含むため、金属探知機に反応することがあります。手荷物に入れるか、係員に「Heat Pad」と説明しましょう。

海外への発送

  • 国際郵便で発送可能: 日本カイロ工業会が認定するメーカーの製品であれば、国際郵便での発送も可能です。
  • 具体的な事例
  • ウクライナ支援: 紛争地のウクライナへ、多くの使い捨てカイロが「命をつなぐ」アイテムとして送られ、感謝の声が届いています。

ちなみに筆者個人は寒がりではないので買い置きなどする頻度ではなく、たぶん生涯で10個も使っていないです。(◎_◎;)