こたつ
こたつは漢字では炬燵・火燵と2種類の書き方があります。現在の「こたつ」の漢字表記は「炬燵」が主流であるが、室町時代には「火闥」「火踏」「火燵」、江戸時代には「火燵」「巨燵」などと表記された。日本の昔からある暖房器具で、昭和の後半から平成にかけて、どんどん減ってきています。なぜならば、床にそのまま座るスタイルが減り、ちゃぶ台の代わりにダイニングテーブルを使う家が増えたから。
床や畳床等に置いた枠組み(炬燵櫓、炬燵机)の中に熱源を入れ、外側を布団等で覆って局所的空間を暖かくする形式。熱源は枠組みと一体になっているものと、そうでないものがあり、古くは点火した木炭や豆炭、練炭を容器に入れて用いていた。現在は電気装置(電気こたつ)が多い。
脚を曲げて腰を掛けることができるよう床を切り下げている掘り炬燵(切り炬燵ともいう)と、床が周囲と同じ高さの平面の置き炬燵とに分けられる。昨今のダイニングテーブルを採用している家庭のために、足の長い火燵テーブルも発売されている。暖気が逃げないようこたつ布団を広げてかぶせ、炬燵櫓の上には、こたつ板(天板)を置いて、机やちゃぶ台のように使うことが多い。
なお、地方や世代によっては、あんかのことを炬燵と呼ぶこともある。
こたつに似た暖房器具は世界の他の国にもある。
イランの暖房器具「コルシ」
アフガニスタンやタジキスタン「サンダリ」
スペインのアンダルシア地方にはブラセロ(Brasero)というオリーブの実の絞りかすなどを燃料とするあんかを使った、椅子に座って使うこたつ(Mesa camilla)
オランダの「フェーテンストーフ」(voetenstoof)
北ドイツの「キーケ」(Kieke)
こたつの歴史は室町時代、囲炉裏の灰に衣服を被せて足元を温めたのが始まりで、江戸時代に火鉢を使った「置きごたつ」や床を掘った「掘りごたつ」が登場し、明治時代にイギリス人陶芸家バーナード・リーチが掘りごたつを考案、昭和に入ると電気式が登場し、東芝の電気こたつが普及して現代の形に発展。
起源(室町時代)
足元を温める知恵: 風通しの良い日本家屋で、囲炉裏の火(おき)に紙製の衣服などを被せて足を入れたのが原型。火事防止のため、囲炉裏の上に櫓(やぐら)を組んだものが誕生。
発展(江戸時代~明治時代)
「置きごたつ」の登場: 囲炉裏から火鉢に変更し、部屋のどこでも使えるように。
「掘りごたつ」の誕生: 囲炉裏を床より下げて腰掛け式にした「腰掛けごたつ」が登場。
多様化: 火鉢と櫓を組み合わせた「やぐらごたつ」や、持ち運び可能なタイプも。
こたつ布団の普及: 綿入りの布団がこたつ布団として使われ始める。
明治の改良: イギリス人バーナード・リーチが一般住宅向けの掘りごたつを考案。
近代化(大正~昭和)
電気式の登場(大正後期~昭和初期): 炭火の代わりに電気ヒーターを使用。火事のリスクが減り安全性が向上。
現代型こたつの普及(昭和30年代~): 東芝が発売した座卓型電気こたつがヒットし、天板付きのテーブル型が一般家庭に広まる。
現代
インテリアに合わせたデザインや、布団なしのフラットヒータータイプなど、多様化が進んでいます。 このように、こたつは日本の気候や生活様式に合わせて、先人たちの知恵と工夫で形を変えながら発展してきた暖房器具です。
現在は冬場の暖房器具としてだけではなく、夏期にはこたつ布団を外し、ちゃぶ台ないしは座卓代わりとして通年利用されることが多い。そのため暖房器具ではあるが、通年商品となっている。このように炬燵布団を外した場合に座卓に見える炬燵を電化製品業界では家具調炬燵といい、家具業界では暖卓と呼んでいる。家具調炬燵(暖卓)の普及により、形状の主流は正方形から長方形になりつつある。ごく最近に人気の出てきた一人用のミニコタツなどは正方形である。
現在は大手メーカーは電気炬燵を生産しておらず、中小のメーカーが数多く参入している。
47都道府県のうち、山梨県が最も炬燵の所有率が高い。一方では北海道が最も炬燵の所有率が低い。北海道や東北北部の住宅は断熱を重視して気密性が高く、古くはペチカ、近年はFF式ストーブやセントラルヒーティング、床暖房などで屋内全体を温めるのが一般的であり、人体の一部のみを温める炬燵は暖房器具として用をなさないためである。
体験してみたい方は、日本の家電量販店で観てみてくださいね!





