忍たま乱太郎というアニメを知っていますか?
日本人だったら、「にんにんにんにん にんたま〜♪」と、つい口ずさんでしまうほど有名なアニメです。おそらく40代より若い日本人の多くにとって、忍者を初めて認識したのは、かっこいい忍者ではなく、この忍たま乱太郎だったのではないでしょうか。
忍たま乱太郎は、忍術学園を舞台にしたコメディアニメです。主人公の三人組を中心に、同級生や先輩、先生、家族、そして敵との学園生活が描かれています。登場人物はいずれも個性的ですが愛すべき存在として描かれており、誰も置き去りにしないその世界観で繰り広げられる日常のドタバタ劇は、子どもから大人まで安心して楽しむことができます。私も子どもの頃、ツッコミを入れたり、感動したり、「土井先生かっこいい!」「そんな術あるんだ!」とドキドキわくわくしたり、いろいろな感情をもらっていました。そして今は、私の子どもたちが忍たま乱太郎の大ファン!乱太郎たちが一緒に年を取っていたら40歳くらいですが、今も10歳のまま。その姿に子どもの頃を感じていた安心感がよみがえるとともに子どもに自分を重ね合わせ、なんだか気持ちが温かくなります。
ところで、久しぶりに見て気づいたのは、登場人物の名前の面白さでした。登場人物はいずれも個性的な名前をしていますが、実は現代の日本人の名前とは違います。日本人の感覚からすると「昔の日本風」ではあるものの、実際には存在しなさそうな、どこかコミカルな響きを持っています。たとえば、主人公たちの敵役として登場する稗田八方斎(ひえた はっぽうさい)。音だけ聞くと「冷たい八宝菜」。さらに奥さんの名前は稗田西瓜(ひえたすいか)で、こちらは「冷たいスイカ」です。冷たい八宝菜は遠慮したいけれど、冷たいスイカは大好きです(笑)
また、雑渡昆奈門(ざっと こんなもん)という登場人物もいます。音だけ聞くと、仕事を難なく終えたときに使う日本語です。彼は優秀な一流の忍者なので、難しい任務もさらりと「ざっとこんなもん」と言って片づけてしまうのでしょう。
このように忍たま乱太郎は、名前に隠されたダジャレのような要素を楽しむことができるアニメでもあります。使われている漢字も多種多様で、遊び心にあふれており、日本人でも一読で読める人はほとんどいないのではないでしょうか。「どうやって読むんだろう?」と考えたり、音の響きを楽しんだりできるので、文字や漢字を覚える時期の子どもたちにとって、漢字に対する興味を刺激する側面があるのかもしれないと、改めて感じました。日本人は文字や言葉で遊ぶのが好きな国民だと言われますが、このように子どもの頃から自然と親しんでいるようです。
今回は、忍たま乱太郎について登場人物の名前に焦点を当てて紹介しましたが、登場人物の個性や多種多様なエピソードなど、魅力たっぷりのアニメです。かっこいい忍者ではないけれど、日本人にとってどこか身近で懐かしく安心できる存在。もしまだ見たことがなければ、ぜひ一度見てみてほしいと思います。