日本語の文字:ひらがな・カタカナ・漢字
ひらがな、カタカナ、漢字、ローマ字のように、複数の文字を使う …日本語は、漢字(意味)・ひらがな(文法・和語)・カタカナ(外来語・強調)の3種を使い分ける表意・表音混合文字です。中国由来の漢字を基に日本で仮名が成立し、奈良・平安時代から実用や表現目的で使い分けが定着しました。合計数千字に及ぶ複雑さが特徴です。
世界でもまれな文字の種類の多さ
現代の日本語は、一般に漢字とひらがなとカタカナを交えた漢字仮名交じり文で表記されています。さらに、ローマ字で日本語の単語や文章を書くこともあり、4種類の文字体系を使用している言語は、世界的に見てかなり珍しいといえます。
ギリシア文字は特定の語にしか使われず、字の種類も限られていますが、数字はアラビア数字のほか漢数字(「一」「二」「百」など)やローマ数字(「Ⅰ」「Ⅱ」「Ⅷ」「ⅱ」「ⅳ」など)も一般に使われます。
外国に目を向けると、例えば英語など欧米の言語は原則としてローマ字(アルファベット)で書かれます。中国語は漢字、韓国語はハングルによる表記がほとんどで、ローマ字は日本ほどは通常使われないようです。ハングルにはひらがな、カタカナのような区別はありません。これらの文章ではアラビア数字、まれにギリシア文字やローマ数字が加わるくらいです。
このほか日本語表記の中では、先の雑誌の文にも見られたように文字のほかに記号が使用されています。これにも、中国に起因する「ー」「、」「。」「々」、欧米に由来する「+」「&」「、」「!」「’」などがあり、縦書きの「。」「、」が、横書きになると「.」「、」と変わるような様式もあります。
文字の使用実態とその背景
前に述べた日本の文字の名前には、「漢」(中国)「ローマ」「ギリシア」「アラビア」を冠したものが使われていて、日本人が文字を諸外国から柔軟に受け入れてきた歴史がうかがえます。このほか、古代にインドから伝わった梵字ぼんじも寺院などで見かけることがあるでしょう。たとえば私がだるま市でだるまの目にいれてもらう「あ」は梵字です。
それぞれの文字は、1994年に刊行された月刊雑誌70種を例に挙げると、次のような比率で使われています(ギリシア文字など数が少ないものは省略し、記号類を含めた。単位は%。四捨五入したので合計は100.0にならない。国立国語研究所『現代雑誌の漢字調査』、2002)。

漢字 26.9%。ひらがな 35.7%。カタカナ 16.0%。ローマ字 3.9%。アラビア数字 7.7%。記号類 10.0。
国立国語研究所(2002)『現代雑誌の漢字調査』 より。
これは、100字の中にひらがなが36字、漢字が27字ほど含まれているということを意味します。「カタカナ語」や横文字が増えたといわれる中で、カタカナは16%に達する一方、ローマ字は4%弱にとどまっています。
これらの間には、漢字「口」とカタカナ「ロ」のように形の似た字もありますが、日本人は文字の形態、機能や並び方(例 : 口頭・サイコロ)から、文字の種類を自然に判断しているようです。機能面から見ると、仮名とローマ字は表音文字としての性質が強いものですが、それぞれ音の分析の方法が異なり、音節文字、単音文字と区分されています。ひらがなは助詞や活用語尾、接尾語などの表記に用いられる傾向をもつ一方、表意文字あるいは表語文字といわれる漢字は、漢語や名詞などの表記に用いられる傾向があります。これにより語の切れ目が明らかとなり、分かち書きの必要がないといわれています。その一方で、「ら致」(拉致)のような文字の並びは読みにくいとされます。
日本語の文字の概要
1. 漢字 (Kanji)
特徴: 表意文字。1文字で意味を持つ。
数: 常用漢字2,136字、人名用漢字863字など計約3,000字以上。
用途: 名詞、動詞・形容詞の語幹。意味を実質的に伝える。
起源: 中国から伝来。
2. ひらがな (Hiragana)
特徴: 表音文字。曲線的で柔らかい形。
数: 基本46文字(濁音・半濁音・拗音を含む)。
用途: 助詞、助動詞、動詞の送り仮名、和語。漢字の補助。
起源: 平安時代に漢字の草書体から作られた。
3. カタカナ (Katakana)
特徴: 表音文字。直線的で角ばった形。
数: 基本46文字(濁音・半濁音・拗音を含む)。
用途: 外来語、外国の地名・人名、擬音語・擬態語、強調したい語句。
起源: 奈良時代に漢文の注釈用として、漢字の一部を省略して作られた。
文字の使い分けと特徴
- 混合表記: 原則として、これら3つの文字を1つの文章の中で組み合わせて使用する。
- 役割分担: 漢字が意味を伝え、ひらがなが文法的なつながりを示し、カタカナが目立たせたり外来語を表したりする。
- 歴史: 漢字だけで全てを表記することが難しかったため、万葉仮名(音を表すための漢字)からひらがなとカタカナが生まれた。
- 現代の傾向: カタカナ語や横文字が増加しており、現代の雑誌などではカタカナの割合も高まっている。
この「漢字・ひらがな・カタカナ」の使い分けによって、日本語は語の切れ目が分かりやすく、分かち書きの必要がなくなっている。
長くなっちゃってごめんなさい!ひらがな・カタカナ・漢字の区別がまずすぐにつくように祈っています!



