日本での冬の食べ物と言ったら、私は真っ先におでんを思い浮かべます。おでんは、だしのきいたあたたかいおつゆに、大根や卵、さつまあげなど様々な具材が入った煮込み料理です。出汁に加えて、具材それぞれから出る旨みがしみこんで、食べると寒さで強ばっていた体がゆるみ、ホッとするんですよね。多分、おでんを食べて力む人はいないんじゃないかな。単にあたたかいからだけではなく、シンプルながらゆっくり時間をかけて作るので、作り手のあたたかい気持ちまで伝わってくるからかもしれません。
そんな理由もあって、おでんは幼い子どもから高齢の方まで幅広い世代に愛される日本の家庭料理です。日本人であれば、おでんを知らない人はいないでしょう。でも実は、地域によって味や見た目、使われる具材が全然違うんです。たとえば有名なのが静岡のおでん。なんと、おつゆが真っ黒!見た目は濃いのに、味は意外とまろやかだそうです。実は私はまだ食べたことがないので、今年こそ静岡に行って味わってみたいと思っています。そのときはまた報告しますね。
そして、関東育ちの私がとても驚いたのが、夫の実家のおでんです。砂糖と薄口醬油のきいたあまじょっぱい味で、さらに牛すじや鶏の手羽元(関西では「かしわ」と言うそうです)が入っています。最初は、おでんのつゆの色が自分の知っているものと違って戸惑ったのですが、ひと口食べてみると、牛と鶏の出汁がしっかり出た深い味わいに、いつの間にか魅了されていました。今では、私が作るおでんも牛すじ入りの少し甘めの“夫の実家風”になりつつあります。でも、関西は本来もっとあっさりめが主流らしいので、夫の実家は我流なのかも。家庭ごとの味があるのも、家庭料理の面白いところですね。
さて、この冬はおでんを食べに日本に来てみませんか?おでんは肉まんと並ぶコンビニの冬の風物詩でもあり、街のあちこちであなたを待っています。そして、北海道から沖縄まで、同じコンビニでも地域ごとにおつゆの味や具材が少しずつ違うんですよ。私は牛すじと大根をおすすめしますが、ぜひあなたのお気に入りの味を探してみてくださいね!